暁之星塵
现在这边才是本家。胡言乱语没边儿鬼扯,偶尔丢半成品,更偶尔丢点文。
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影から光へ - Mirror Side -
PD企划内企划,【影から光へ】的小镜版。
…………说真的,我真的画得出来吗……………………
…………说真的,我真的画得出来吗……………………
私は、ずっと見ていた。
「卵」の中にいる時から、ずっと、ずっと。
「生まれる前」の「私」は、 "デジタマ" と言えるのか、それともただのデータのカタマリなのか。そんなこと、どうでもいいような気がして。
「卵」ながら自己意志を持ち始めたばかりから語られ続けてきた 影デジモンとしての 組織への、Z'dミレニアモンへのあるべき忠誠心とか。そんなもの、聞き流すだけで心にも止めず。
ただ見つめていた。「彼女」の姿を。
聞いていた。「彼女」の声を。
『"アレ"が貴方の パートナー"モドキ" になる方ですよ』
そう言われた日 否、それよりもずっと前から。
だから、 あの日 も見ていた。 見ていることしかできなかった。
小さな機械 デジヴァイス を片手に、母親と楽しげに未だ出会っていないパートナーの理想像を語る「彼女」と、その家族を載せた車が ダレかの仕向によって 急にありえないはずの大事故に遭った あの日 も。
「生まれる前」の私が逆らえるはずもなく。 何かできるはずもなく。
唯一無事で、血溜まりと炎を前に、デジヴァイスを握りしめて。
唖然と、ショックのあまりに涙も声もでない「彼女」を。
私はただ、見ていることしかできなかった。
ワイズモンに我らが『影』のアジト 異空間"デジタルワールド"からしても異質なこの空間に引きずり込まれても、反抗する気力も持たず、それ以前に反抗らしき反応さえ見せない「彼女」。
ただただ、デジヴァイスを握りしめて。
ソレに繋ぐのは、もう亡き母親と先程語ったように――まだ出会っていなくても、「彼女」のもう一人の 今はただ一人の 「家族」だと、きっと「彼女」は信じている。
だから。
『"選ばれし子供"よ……パートナーが未だに現れないというのだろう。差し上げましょうか?貴方の"パートナー"を』
途端に気分が高まるデータのカタマリ 私 をよそに、「彼女」はただ、首を横に振るだけ。
『待ち続けるというのですか…… お好きに』
ワイズモンはまるで、「彼女」の"本当のパートナー"など現れるはずがない、「彼女」が誘いを断るわけがない、と言わんばかりに。
『もし気が変わりましたら……"コレ"から貴方の"パートナー"は生まれます。貴方のデジヴァイスを"コレ"にかざせば……
我々 影 が貴方の新たな"家族"……"帰る場所"となりますよ』
最後の一言に、与えられた部屋の端っこにうずくまっている「彼女」が、微かな反応を見せた。
「家族」と「帰る場所」、それは 人間にしては まだ幼い「彼女」が失ったばかりのもの。
勧誘の成功を疑いもせず、ワイズモンは「私」を目に付くところに置き、部屋を出た。
でも、彼女は私を見てもくれない。私は、ずっと見つめているのに。
「彼女」はただひたすら待って。
待ち続けて。
でも「彼女」の待つモノは、何時までも現れることはなかった。
そして、半年後だろうか。
涙を浮かべた「彼女」の大きな瞳が、私に向けられた。
何の音も発せず、何の表情も浮かべず。
でも私は、「彼女」の"言葉"が聞こえたような気がした。
"ねえ、どうしてわたしのパートナーは探しにくれないの?"
"わたしの、たったひとりの家族なのに"
"ずっと、ずっと会いたがってるのに"
生まれてもない私にあるはずもない感覚なのに、心 デジコア が痛んだ気がした。
"本当に、あのワイズモンが言ったように……わたしのパートナーは、わたしを捨てたの?"
"わたしなんて、いらないと思ってるから?"
そんなはずなんてない。パートナーを見捨てるパートナーデジモンなんていない。作りモノでも、パートナーデジモンとなるべくやがて生まれる私だからわかる。そんなこと、絶対にない と。
考えられるのは、「彼女」が本当の"選ばれし子供"ではなく、そのデジヴァイスは何らかの異変で現れた、この世界にとって予想外なものなのか。「彼女」の「本当のパートナー」は、駆けつけたくてもこの異空間に入り込めないのか。他のデジモンに襲われて、又はデジタルワールド融合時の事故で命を落としたのか。
又は 「彼女」を"仲間"にするための "影"の計画の邪魔になると判断され、データの破片も残さず組織の手先に 排除 されたのか。
ふと、「彼女」が私の目の前に、しゃがみ込んで私を見つめていることに気がつく。無性に、気分が高鳴る。
"あなただったら、わたしを捨てないでくれるの?わたしと一緒にいてくれるの?"
声が出ない 出るはずもない それでも一生懸命に、伝えようと下。
《命ある限り、絶対側についてる》と。
ゆっくりと、少し戸惑いながらも、彼女はデジヴァイスを 私 に近づける。
途端に、自分も押えきれない勢いで、 私 を作り上げているモノ"データ"が、彼女のデジヴァイスを取り込んだ。
オリジナルのデジヴァイスのデータが影のソレに書き換えられていく。ワイズモンがプログラムしたものだろう。でもそんなこと、どうでもいい。
今はただ、やっと生まれた 自分 で、「彼女」の涙を止めたくて。
「初めまして、ミラー。私が貴方のパートナーのブラックテイルモンよ」
「彼女」 ミラーの肩に飛び乗って、親しげに尻尾をその腕に巻きついて。
「今日から、私は貴方の 家族 ね」
しばらくは何の反応もなかったけど。
やがてミラーは私を強く、強く 苦しいくらい 抱きしめて。
温かい雫をこぼしながらも、
ふわりと、微かだけど、見とれてしまうような微笑みを浮かべた。
彼女とであってから、その微笑みを見るのはそれが最初で最後。
それでも だから 私は戦っている。"影"のためでも、Z'dミレニアモンのためでもなく。
ただ、ミラーのために。
ミラーが、もう一度 心から微笑むことができるように。
祈って、
彼女の意のままに 戦う。
《END》
「卵」の中にいる時から、ずっと、ずっと。
「生まれる前」の「私」は、 "デジタマ" と言えるのか、それともただのデータのカタマリなのか。そんなこと、どうでもいいような気がして。
「卵」ながら自己意志を持ち始めたばかりから語られ続けてきた 影デジモンとしての 組織への、Z'dミレニアモンへのあるべき忠誠心とか。そんなもの、聞き流すだけで心にも止めず。
ただ見つめていた。「彼女」の姿を。
聞いていた。「彼女」の声を。
『"アレ"が貴方の パートナー"モドキ" になる方ですよ』
そう言われた日 否、それよりもずっと前から。
だから、 あの日 も見ていた。 見ていることしかできなかった。
小さな機械 デジヴァイス を片手に、母親と楽しげに未だ出会っていないパートナーの理想像を語る「彼女」と、その家族を載せた車が ダレかの仕向によって 急にありえないはずの大事故に遭った あの日 も。
「生まれる前」の私が逆らえるはずもなく。 何かできるはずもなく。
唯一無事で、血溜まりと炎を前に、デジヴァイスを握りしめて。
唖然と、ショックのあまりに涙も声もでない「彼女」を。
私はただ、見ていることしかできなかった。
ワイズモンに我らが『影』のアジト 異空間"デジタルワールド"からしても異質なこの空間に引きずり込まれても、反抗する気力も持たず、それ以前に反抗らしき反応さえ見せない「彼女」。
ただただ、デジヴァイスを握りしめて。
ソレに繋ぐのは、もう亡き母親と先程語ったように――まだ出会っていなくても、「彼女」のもう一人の 今はただ一人の 「家族」だと、きっと「彼女」は信じている。
だから。
『"選ばれし子供"よ……パートナーが未だに現れないというのだろう。差し上げましょうか?貴方の"パートナー"を』
途端に気分が高まるデータのカタマリ 私 をよそに、「彼女」はただ、首を横に振るだけ。
『待ち続けるというのですか…… お好きに』
ワイズモンはまるで、「彼女」の"本当のパートナー"など現れるはずがない、「彼女」が誘いを断るわけがない、と言わんばかりに。
『もし気が変わりましたら……"コレ"から貴方の"パートナー"は生まれます。貴方のデジヴァイスを"コレ"にかざせば……
我々 影 が貴方の新たな"家族"……"帰る場所"となりますよ』
最後の一言に、与えられた部屋の端っこにうずくまっている「彼女」が、微かな反応を見せた。
「家族」と「帰る場所」、それは 人間にしては まだ幼い「彼女」が失ったばかりのもの。
勧誘の成功を疑いもせず、ワイズモンは「私」を目に付くところに置き、部屋を出た。
でも、彼女は私を見てもくれない。私は、ずっと見つめているのに。
「彼女」はただひたすら待って。
待ち続けて。
でも「彼女」の待つモノは、何時までも現れることはなかった。
そして、半年後だろうか。
涙を浮かべた「彼女」の大きな瞳が、私に向けられた。
何の音も発せず、何の表情も浮かべず。
でも私は、「彼女」の"言葉"が聞こえたような気がした。
"ねえ、どうしてわたしのパートナーは探しにくれないの?"
"わたしの、たったひとりの家族なのに"
"ずっと、ずっと会いたがってるのに"
生まれてもない私にあるはずもない感覚なのに、心 デジコア が痛んだ気がした。
"本当に、あのワイズモンが言ったように……わたしのパートナーは、わたしを捨てたの?"
"わたしなんて、いらないと思ってるから?"
そんなはずなんてない。パートナーを見捨てるパートナーデジモンなんていない。作りモノでも、パートナーデジモンとなるべくやがて生まれる私だからわかる。そんなこと、絶対にない と。
考えられるのは、「彼女」が本当の"選ばれし子供"ではなく、そのデジヴァイスは何らかの異変で現れた、この世界にとって予想外なものなのか。「彼女」の「本当のパートナー」は、駆けつけたくてもこの異空間に入り込めないのか。他のデジモンに襲われて、又はデジタルワールド融合時の事故で命を落としたのか。
又は 「彼女」を"仲間"にするための "影"の計画の邪魔になると判断され、データの破片も残さず組織の手先に 排除 されたのか。
ふと、「彼女」が私の目の前に、しゃがみ込んで私を見つめていることに気がつく。無性に、気分が高鳴る。
"あなただったら、わたしを捨てないでくれるの?わたしと一緒にいてくれるの?"
声が出ない 出るはずもない それでも一生懸命に、伝えようと下。
《命ある限り、絶対側についてる》と。
ゆっくりと、少し戸惑いながらも、彼女はデジヴァイスを 私 に近づける。
途端に、自分も押えきれない勢いで、 私 を作り上げているモノ"データ"が、彼女のデジヴァイスを取り込んだ。
オリジナルのデジヴァイスのデータが影のソレに書き換えられていく。ワイズモンがプログラムしたものだろう。でもそんなこと、どうでもいい。
今はただ、やっと生まれた 自分 で、「彼女」の涙を止めたくて。
「初めまして、ミラー。私が貴方のパートナーのブラックテイルモンよ」
「彼女」 ミラーの肩に飛び乗って、親しげに尻尾をその腕に巻きついて。
「今日から、私は貴方の 家族 ね」
しばらくは何の反応もなかったけど。
やがてミラーは私を強く、強く 苦しいくらい 抱きしめて。
温かい雫をこぼしながらも、
ふわりと、微かだけど、見とれてしまうような微笑みを浮かべた。
彼女とであってから、その微笑みを見るのはそれが最初で最後。
それでも だから 私は戦っている。"影"のためでも、Z'dミレニアモンのためでもなく。
ただ、ミラーのために。
ミラーが、もう一度 心から微笑むことができるように。
祈って、
彼女の意のままに 戦う。
《END》
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